ROSAテクノロジー丸わかり

ROSA(ReceiverOpticalSubAssembly)は、光受信半完成品の略称で、インターネットの回線として知られている光ファイバーネットワークに欠かせないデバイスです。受信素子は、受信した光を電気信号に変換するフォトダイオードが使われており、半完成品だけにシステムに組み込むことも容易な素子となっているので広く使われています。フォトダイオードは、光半導体素子のPN接合部に光を照射すると電流や電圧を発生する受光素子です。太陽電池と同じような働きをする素子です。

ネットワーク用の光素子として利用するために、光ファイバー内で減衰しにくい帯域の光が使われているため、ROSA用として光ファイバー用の調整がされたフォトダイオードが開発されて使われているのです。帯域以外にも、高速な伝送をするため、光を電気信号に変換する速度(応答速度)を速める開発がされていたり、感度を高める工夫がされています。更に伝送品質を高めるためノイズ低減を目指しており、長期間の使用に耐えるよう、耐久性能も高めです。同様な素子にフォトトランジスタがありますが、フォトトランジスタはコレクタ電流を流すため電源が必要となります。

そのため、長大な区間をメンテナンスフリーで動作させる必要があることから感度の高いフォトトランジスタではなく、フォトダイオードがROSAとして光を直接電気信号に変えることのできるフォトダイオードが使われているのです。